私はゴルフ好きが高じて、かつてゴルフ場で勤務したことがあります。
そのとき、雪が降るとスタッフ全員がため息…。
「ああ、雪が降ると大変な仕事が待っている!」と覚悟を決める瞬間です。
雪は本当に扱いが難しく、大変な作業が続きます。
それでも、ゴルファーの皆さんに一日も早くプレーを楽しんでいただきたいという思いを込め、スタッフ全員がどのような作業を行っているのかをご紹介します。
【目次】
●ゴルフ場は雪でクローズする理由
●除雪車で雪を端に寄せる
●融雪剤を使って雪を溶かす
●雪踏み作業で雪を圧縮
●シャベルやソリで雪を移動
●雪が溶けた後のゴルフ場
●ゴルフ場は雪でクローズする理由
ゴルフ場は雪が降るとすぐにクローズになります。(※クローズ=休場のことです)
芝の上は雪が積もりやすく、溶けにくいため、一度雪が降ると営業再開まで時間がかかります。
せっかく楽しみにしていたラウンドも、プレーできず、ゴルファーはがっかりしますね。
では、雪が降った後、ゴルフ場は何をして営業再開に備えているのでしょうか。
自然に溶けるのを待つだけではないんです。
●除雪車で雪を端に寄せる
関東のゴルフ場は除雪車の数が少なく、車両も小型です。
そのため、広いコースの除雪を除雪車だけで行うのは困難です。
●融雪剤を使って雪を溶かす
融雪剤は炭を含んだ黒色のものが使われます。
太陽熱を吸収して雪を溶かす効果があり、環境への影響も少なく植物がある場所でも使用可能です。
ただし日陰では効果が限定されます。
●雪踏み作業で雪を圧縮
キャディさんたちはコース内の雪を踏み固める「雪踏み」を行います。
みんなで横に並んで踏んでいるだけなんですが、実はかなりの重労働。
翌日は足が筋肉痛になるほどですが、それをすることで雪をある程度溶けやすくするので大切な作業です。
18ホールもある広いコースを何十人のスタッフでアウトとインに分かれて、
1ホールずつ、足でフミフミしていきます。
大雪の時は、1週間、毎日やったこともあります。
寒いはずの真冬なのに、汗だくになるほどです。
良いトレーニングになるかもしれませんね。
●シャベルやソリで雪を移動
スコップで雪を集め、子供用のソリに載せてコース端に運ぶ作業も行われます。
何度も繰り返すため、腰や足への負担も大きく、翌日は筋肉痛必至です。
●雪が溶けた後のゴルフ場
雪が降ると数日間クローズするゴルフ場なのですが、スタッフ全員が総出で除雪作業を行っています。
雪が凍って硬くなる前の作業はまだ行いやすいですが、日にちが経つと氷を割る作業が必要で大変です。
ゴルフ場が雪でクローズしても、スタッフの努力で早期に営業再開できます。
ゴルファーとしても、日常の感謝の気持ちを持ってプレーしたいものですね。
早く春になり、緑の芝生と青い空のもとでゴルフを楽しみたいですね。