ラウンド中、あなたは何を考えながらプレーしていますか?
「飛ばしたい」「100を切りたい」と意識しすぎたり、逆に「お腹すいた」「眠い」なんて雑念にとらわれてしまったり…。
実はその考え方次第でスコアは大きく変わります。
この記事では、私自身が気づいた「ラウンド中に考えるべきこと」と、さらに上級者が実践するコースの攻め方・考え方を具体的に解説します。
これを取り入れれば、ラウンドの質がぐっと上がりますよ。
【目次】
●ラウンド中に考えてはいけないこと
●本当に考えるべきは「次の一打」
●上級者が実践するコースマネジメントの基本
●上級者の具体的な攻め方(ティー〜パット別)
●アマチュアがすぐに真似できる思考法と練習メニュー
●まとめ:考え方を変えればスコアは変わる
●ラウンド中に考えてはいけないこと
ラウンドでやりがちなNG思考は、結局ミスを呼びます。具体的には:
- フォームを直そうと細部ばかり気にする(ラウンド中は変わらない)
- いきなり飛距離を求めて力む
- 周りに見せたい、かっこいいスイングを意識する
- スコアに固執して焦る(1ホールでのリカバリーを見失う)
これらは練習場で直すべきことです。
コースでのパフォーマンスを落とす原因になるので、ラウンド中は頭から追い出しましょう。
●本当に考えるべきは「次の一打」
私が変えた最大のポイントはこれです。ラウンド中は「今のボールを次にどこへ置くか」だけを考えます。具体的な考え方:
- 次に打ちやすい位置(ライ、傾斜、ハザードを避けられる場所)を優先する
- ピンを無理に狙わない→安全に乗せてパーやボギーでまとめる
- 各ショットでの最低限の成功条件(例:フェアウェイキープ、花道キープ、3打目を寄せやすく)を決める
この発想にすると、コースでの選択がシンプルになり、結果としてミスが減りスコアもまとまります。
●上級者が実践するコースマネジメントの基本
上級者が共通してやっていることは「リスク管理」と「確率の高い選択」を常に優先することです。ポイントを整理します:
- リスクとリターンを数秒で判断する:狭いフェアウェイ、OB、池などリスクが高ければ安全策を取る。
- クラブ選択は確実性重視:必要以上の飛距離よりも確実に次に繋がる距離を選ぶ(狭いホールではドライバーを使わない等)。
- 目標は「ミスのダメージを最小化」:大崩れを避けることでトータルスコアを良くする。
- 状況別に優先順位を持つ:風の方向、ピン位置、グリーンの状態、スコア状況(競技orラウンド)で判断基準を変える。
- 短いショット(ウェッジ・ショートアイアン)重視:上級者は短いクラブの精度を最重要視します。ショートゲームの差がスコアに直結するため、短いものを正確に打てることを前提に攻め方を決めます。
●上級者の具体的な攻め方(ティー〜パット別)
ティーショット
- ドライバーがベストとは限らない:狭いホールはフェアウェイウッドやユーティリティ、アイアンで安全に刻む。
- ティーショットの目標を決める:フェアウェイ中央、広いサイド、ラフでも次が打ちやすい位置等。
セカンド(中間ショット)
- ピンを直接狙うより「乗せやすい場所」を優先。外しても安全なサイドに置く。
- 距離感重視:無理に飛ばさず、寄せの得意な距離で止める判断をする。
アプローチ
- 上級者はグリーンの傾斜や芝目を事前に読み、寄せやすい位置を狙う。
- 寄せワンを狙う際は「止めやすい球筋」「ランを使う」など手段を選ぶ。
パッティング
- 1パットで入れるより、2パットで確実に止める戦略も有効(距離を残さない)
- ラインを読む→打つという一連のルーティンを短く保ち、迷わない
このように、上級者は各局面で「損をしない選択」を積み重ねています。
●アマチュアがすぐに真似できる思考法と練習メニュー
すぐに取り入れられる具体的アクションをまとめます。
すぐに真似できるコースでの思考法
- ホールごとに「保守 or 攻め」を事前に決める(ティーショット前の1分で判断)
- OB/池は絶対に避けるゾーンを決め、そこを避けるクラブを選ぶ
- ピンではなくグリーンセンターや安全なエリアを狙う習慣をつける
- スコア状況(前半/後半、競技か空ラウンドか)で攻め度合いを調整する
練習場でできるコースマネジメント練習メニュー
- ターゲット練習:レンジのターゲットを「グリーンのセンター」「花道」「バンカー手前」などに見立てて打ち分ける
- 距離感ゲーム:50yd/80yd/120ydを正確に打ち分け、レイアップ距離を身につける
- 短いクラブの精度UP:ウェッジだけで30分、寄せて1パット以内を意識した練習
- プレッシャー練習:ミスが許されないように自分ルールを作り(例:3球中2球成功で終了)メンタル管理を鍛える
上級者は短いクラブ・ショートゲームに時間を割き、そこから逆算してロングゲームの使い方を決めています。
まずはウェッジとショートアイアンを磨くことから始めてみましょう。
●まとめ:考え方を変えればスコアは変わる
ラウンド中に考えるべきはシンプルです。
「次の一打をどこに持っていくか」だけ。
スイングの細かな調整は練習場で行い、コースではコースマネジメントに徹する。
上級者がやっていること—短いクラブを磨き、リスクを最小化して確率の高い選択をする—を取り入れれば、あなたのゴルフは必ず安定します。
考え方を変えて、次のラウンドでぜひ試してみてくださいね!
(補足)ラウンド前に「このホールは攻める/守る」を決めるチェックリストを作っておくと、当日の判断がラクになります。ぜひお試しを。